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オススメ航空会社 - その1 (マレーシア航空)

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今日は、私が海外出張・海外旅行の際によく使う航空会社をご紹介したいと思います。

これまで1,000回以上飛行機に乗ってきた実際の体験・経験を基に、ビジネスクラスを中心にご紹介します。

 

第1弾は「マレーシア航空」です。

2014年には、MH370便の突如消失と、ウクライナ上空でMH17便が撃墜されるなど、立て続けに大きな事故が起きましたが、その後は大きな事故は発生していません。しかし、この2件の事故によって旅客が遠のき、最近では身売りの噂も・・・。

しかし今、マレーシア航空は会社建て直しのために積極的にプロモーションを展開しており、非常に安い運賃で航空券が入手できる状態です。

マレーシア航空の概要

マレーシア航空は、東南アジアにあるマレーシア連邦を代表するフラッグキャリアで、東南アジアを中心に路線を展開するフルサービスキャリア (FSC) です。

拠点空港は、首都クアラルンプール郊外のセパンにある「クアラルンプール国際空港」、通称KLIAです。ゴム林を切り開いた東西10km四方、100平方kmの広大な用地を贅沢に使った大規模空港です。クアラルンプールの中心からは約70km離れていますが、KLIA Ekspressという高速鉄道が28分で空港を結んでいます。

マレーシア航空が使用するのはKLIA (メインターミナル) で、LCCは隣にあるKLIA2の発着です。メインターミナルは黒川紀章の設計で、日本のODAで建設されました。

機材・座席

日本に就航しているのは、総二階建てのエアバス380-800と、最新のエアバス350-900が中心で、時々古いエアバス330-300が就航する場合があります。クアラルンプールからのマレーシア国内線と近距離国際線には、小型のボーイング737-800が用いられます。

ビジネスクラスは、B737-800は2-2配列で、大きめの座席ですが小型の飛行機なのでフルフラットにはなりません。

A330-300とA380-800はライフラットと呼ばれる、シート自体はフラットになるものの、若干斜めに傾いた状態のもので、足先に負担がかかります。A380はアッパーデッキ (2階) がビジネスクラスです。

最新のA350-900は完全フルフラットで、2-2-1の珍しい配置です。最新のシートが装備され快適です。

なお、成田発のマレーシア航空午前便がA330A380で運航される場合、1時間後に出発するJALとのコードシェア便 (ボーイング787-9、スカイスイート仕様) の方が快適です。

機内サービス

マレーシア航空のサービスで特徴的なのは、中・長距離便のビジネスクラスでは、シートの上に掛けるベッドカバーがあることです。搭乗するとシートの上にはビニール袋に入ったブランケットのようなものが2つ。1つはブランケット (と言っても本格的な掛布団くらい厚手) と、もう1つがシートに被せるカバーです。横になって寝る際には、ヘッドレストについた前の乗客の頭皮の脂や匂いを気にせず、綺麗なマットの上で寝られます。

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もう1つは、どこで食べるよりも美味しいサテ (マレーシアの焼き鳥)。

シートベルトサインが消え、機内食の提供準備が始まると、まず食事の前にサテで提供されます。ビーフ、チキン、マトンの3種類があり、甘辛ピーナッツソースを絡めて食べるのがマレーシア流です。希望の串を好きなだけ食べることができます。マレーシアのサテはどこで食べても大抵美味しいのですが、マレーシア航空の機内のものはまた別格です。何故かはわかりませんが。

機内食は、日本路線の場合は、日本食、洋食、マレーシア料理の3つから選べます。他の国際線でも3種類から選べるケースが多いです。ちなみにフライト時間1時間未満の国内線でもビジネスクラスは軽食が出ます。

運賃

マレーシア航空最大の特徴は、その安さ!

現地発券だと日本発券よりも安いということがありますが、マレーシア航空は日本で発券しても安いです。特にお買い得なのはビジネスクラスです。

エコノミークラスで往復5万円を切るプロモーションは、他の航空会社でもよく見かけますし、JALANAでも早期割引だと公式サイトで相当安いチケットが買えます。

マレーシア航空の場合、プロモーションのタイミングにもよりますが、シンガポールバンコク、バリの往復が、ビジネスクラスで12万円程度で売れ出されることが頻繁にあります (何故かクアラルンプール往復の方が高い)。JALANAの半額程度です。

私はベトナムやタイに旅行する際は、少し遠回りになりますが、この安い運賃とサテが食べたいがために、よくマレーシア航空を利用します。

ちなみに現地発券の場合はもっと安く、10万円前後になります (ちなみにクアラルンプール発券は何故かJALANAも安いです)。

 ↓ こちらをクリックして運賃をチェック

 

空港ラウンジ

マレーシア航空はワンワールドに加盟しているため、日本ではJALの空港ラウンジが利用できます。

クアラルンプール国際空港にはマレーシア航空ラウンジがいくつかありますが、サテライトにある「サテライト・ゴールデンラウンジ」は広大で、見応えがあります。ホットミールも充実していて、あまり混雑していないのが有難いです。

私はワンワールド・エメラルドのステータスを保有しているので、隣のファーストクラスラウンジを使用しますが、こちらにはレストラン形式のミールサービスがあり、メニューカードから好きなものを注文して、食前酒、前菜、バケット、出来立てのメインコースがテーブルで振舞われます。

安全性

飛行機に乗る際に一番気になるのは安全性だと思います。冒頭の通り2件の大事故があったおかげであまり印象はよくありませんが、その後は5年間目立った事故もなく、最新の機材も導入しながら安全に運航しているので、安全性のリスクはそれほど大きくはありません。

要注意ポイント

マレーシア航空は総合的に非常に優秀な航空会社で、旅行では快適なフライトが期待できますが、注意すべきポイントは、トラブル時の対応が非常に悪いことです。

航空券の払い戻し手続きは当たり前のように数か月間放置されますし、急遽欠航になった際でも空港での案内対応が不十分だったり、トラブルが発生した際には旅客側の気力が相当消耗されます。トラブルさえなければまったく問題ないのですが。

総合評価

マレーシア航空を個人的な独断で評価してみました。

マレーシア航空の得点は、78点です!

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機材、座席、機内サービス、運賃、安全性など、計10項目での採点で、各項目10点、合計100点満点での評価です。ビジネスクラスでの搭乗経験に基づきますので、その点ご容赦ください。

これからも時々、私自身の体験・経験 に基づく航空会社の評価をお伝えしていきたいと思います。

それでは。