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本当に暑い。
只今シンガポール出張中ですが、本日の最高気温は34度。しかも湿度が高いので、体感温度は40度近い。
東南アジアは間もなく雨期に入るので、暑さも湿度も最高潮である。
世界中の天気を知ることができるAccuWeatherのサイトでは、日本の天気予報ではあまり見かけない「RealFeel」という表記があり、湿度や風を加味した体感に近い温度を示してくれる。確かに便利だが、東南アジアでは実際の気温より体感が下回ったためしがないので、毎回ガックリする。
シンガポールの各時刻の天気 - シンガポール、のAccuWeather予報 (JA)
そんな暑い国への旅行で気になるのは、留まることを知らず流れ出る汗。
仕事で来ていれば猶更で、通気性の悪いワイシャツと、幾分風通しのいいジャケットを着ているだけでも、ボディと衣類の間には不快な空気が溜まる。
齢30も半ばを超えると、最早流れ出る汗は若さと爽やかさ象徴などではなく、ただ酸っぱい加齢臭の原因になるだけで、これで客先に出向けば顰蹙を買うこと間違いなしである。
しかし残念ながら、灼熱のアスファルトの上を歩けば発汗するのは人間の生理現象であり、人体の防衛本能によって生じる結果であるから、これを制御することは困難である。
しかし世の中には同じような悩みを持ったご同輩は多く、もう自分の加齢臭の判別もつかないほど嗅覚が衰えているか、他者に対する体臭公害に配慮をしないデリカシーの消失した大人になる手前にいる我々世代には、いかに発汗を制御し体臭を抑制するかは喫緊の課題である。
汗が爽やかな青春の象徴なのは20代までである。彼女や新妻と初めての旅行で「えっ、私臭すぎ・・・」と気付くようなことになっては目も当てられない。
体の内から発生する体臭は、食べ物や体調、あるいは病気によるものもあるので簡単には制御できないが、体の表面や汗による臭いであれは、それなりに対策も可能である。
専門家ではないから詳しいことはわからないが、私が普段から心がけている体臭防止策をご紹介したいと思う。
外的な体臭の発生源は、大きく分けて以下のようなものである。
- 体の表皮 (垢が溜まっていると臭う)
- 体毛・毛穴 (脇の下、股関節)
- 風通しの悪い関節部
- 衣類
いずれも臭いの原因は雑菌で、いかに雑菌の繁殖を抑えるかがポイントになる。
体の表皮は、しっかり入浴して垢を落とし、皮膚を清潔に保つことが必要である。また、人は頭髪はシャンプーを使ってしっかり洗うが、体毛については案外無関心で、腋毛などもしっかり洗わないと臭いの原因になる。
関節部分も風通しが悪いケースが多い。例えば膝の裏や肘の内側である。脇の下も同様に、汗をかいたまま空気が淀むと、雑菌は繁殖して体臭の原因になる。
衣類はノーマークの人も多いが、ただ洗濯してアイロンがけをしているだけでは、十分に雑菌が除去されていないケースがある。例えば部屋干しで洗濯物が臭うのは、選択しても雑菌が十分に取り除かれていないからである。
汗をかく環境にいるときは、晴れていても部屋干し用の洗剤を使うか、臭いやすい肌着は2回洗濯をすることをお勧めする。私の場合、一度、様々な衣類やタオルをまとめて洗濯した後、肌着とワイシャツだけを洗濯機に残して、もう一度洗濯するようにしている。
こうした臭いの原因をひとつずつ潰していくと、体臭公害はかなり抑制できる。
最後の手段は、汗自体の発生を抑制することだ。
日本では夏が近づくとドラッグストアなどでよく見かける、ロールオンタイプの制汗剤が役に立つが、専用の制汗剤ではなくハッカ油でも代用できる (東南アジアではハッカ油を使ったローカル・トラディショナルな民間薬が今でも人気)。
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もう一つは、専用のロールオンタイプやクリームタイプの制汗剤ではなく、オイルコントロール機能を持った化粧水である。私はこれを入浴後と出勤前、汗の出やすい顔と脇の下に使っている。
化粧水の中に汗やテカリを抑制するパウダー成分が入っており、乾くとサラサラになるうえ、制汗剤よりも長持ちするので気に入っている (しかも内容量的にお得)。
下の商品は内容量が100mlちょうどなので、国際線の機内持ち込みにも対応しているのが有難い。私は暑い場所への旅行・出張時は、必ずこれを持ち歩いている。
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ただし、こうした商品の制汗作用は、あまり期待しすぎてはいけない。
持続時間がそれほど長くないことと、極端に発汗を抑制すると生理現象に相反することになるし、肌の状態や体質などによって個人差もあるので、過信は禁物である。
最近の日本は赤道直下よりも夏が熱くなっているから、東京の満員通勤電車などは地獄である (特に夕方の帰宅ラッシュ)。
暑い国で汗をかくことは仕方のないことだが、やはり他人の体臭は周囲に不快感を与える。「汗をかいても臭わない」スマートな大人を目指し、自分の身体環境改善と衣類のケアなどには気を遣いたいところだ。